ネロリとプチグレンは、どちらもビターオレンジ(Citrus aurantium)の木から取れます。ネロリは花から、プチグレンは葉と枝から。同じ木でも、部位が違えば香りはまったく異なります。この二つの関係を理解すると、フレグランスの読み方が変わります。
ネロリの香りの構造 ¶
ネロリは、ビターオレンジの花を水蒸気蒸留して得られます。チュニジア産が最も評価が高く、花の密度と香りの複雑さが他の産地と異なります。ネロリの香りは、明るい柑橘の開幕から始まり、時間とともに白い花の甘みと、わずかな苦みが現れます。「Neroli Blanc」に使用しているチュニジア産ネロリは、毎年4月の収穫直後に蒸留されたものを仕入れています。
プチグレンの役割 ¶
プチグレンは、ネロリよりも緑で、少し木の香りがあります。単独では少し平板ですが、ネロリやベルガモットと組み合わせると、柑橘系の香りに奥行きを加えます。「Eau de Brume Forêt」のルームスプレーには、プチグレンをヒノキとスプルースのブレンドに加えることで、森の空気感を出しています。ネロリほど高価ではないため、ルームスプレーや入浴剤に使いやすい原料です。
二つを組み合わせるとき ¶
ネロリとプチグレンを同じ処方に入れると、花と葉の両方の側面が出て、ビターオレンジの木全体を嗅いでいるような感覚になります。「Neroli Blanc Intense」の試作段階で、この組み合わせを試しましたが、最終的にはネロリのアブソリュートの純粋さを活かすために、プチグレンは外しました。処方はシンプルな方が、個々の原料の個性が伝わります。
家庭でのアロマテラピーとしての使い方 ¶
ネロリの精油は非常に高価(1mlで数千円)なため、家庭でのアロマテラピーにはプチグレンの方が現実的です。ディフューザーに2-3滴、ラベンダーと組み合わせると、落ち着いた柑橘の香りが広がります。ネロリのアブソリュートは、キャリアオイルに0.5%以下の濃度で希釈してスキンケアに使うのが、最もコストパフォーマンスの高い使い方かもしれません。
ネロリとプチグレンの嗅ぎ比べは、ワークショップの最初のセッションで必ず行います。ワークショップの詳細はご予約・お問い合わせページをご覧ください。